戦後65年という節目の年。
「平和への祈り チャリティコンサート」は、「念佛」という男性合唱団のコーラスで始まりました。
「南無阿弥陀仏」という歌詞だけの歌。戦争で犠牲になられた方々への鎮魂と慰霊の気持ちが
込められた合唱でした。
第一楽章の「ぞうれっしゃがやってきた」は、総勢200人の方がステージに上がられての熱演。
戦争中、危険だからと動物たちが次々と殺されていく東山動物園(名古屋)での実話だけに、ジーンとくるシーンが多々ありました。
よく知られている「ぞうの花子」は死んでしまいますが、東山動物園のゾウ4頭のうち2頭が終戦まで
生き残ります。全国の子どもたちが、「ゾウさんに会いたい。ゾウさんを貸して!」とお願いをするのですが、
園長さんが、「やっと命を永らえたゾウたちは、今、疲れている。旅はさせられない」と断ります。
それでもゾウさんに逢いたいという子どもたちの願いは強く、「自分たちがゾウさんに会いに行こう」
ということに決まりました。その子どもたちをゾウさんのところへ届ける「ぞうれっしゃ」が実際に
走り始めたそうです。
第二楽章 ガラ・コンサート
登場された4人のソリストの方々、みなさんそれぞれ、個性豊か♪今回は、コンサートの主旨に賛同されてのボランティア参加だそうです。
佐藤征一郎さんは、かなりの縁起派!シェークスピアに登場するフォルスタッフ(太鼓腹で酒好き)を自でいくような方でした。
歌の題名は「つくだにの小魚」や「痩せ犬のしっぽ」など、ちょっと笑いを誘いそうですが、「水溜りに落ちた佃煮、みんな固まって動かない」
という詩の中に、戦争で身動きできず、死んでいく人の姿を描いているのではないかという、実は重い意味を持った歌でした。
秋葉さんが歌われた最初の3曲は、安田さんのレパートリーの中でも大好きな曲ばかり。表現の違いが面白いな、と思いながら聴かせていただきました。
五郎部さんは、とてもキレイなテノール。まっすぐに立って歌われる、正統派の声楽家?な感じでした。長崎の鐘、とてもきれいでした!
そして、安田さん登場♪ピアニストの大杉さんを紹介されるところは、パートナーを大切にされている
んだなって思いました。(ピアニストを紹介されたのは、安田さんだけでした。)
MCで、「川崎で生まれ、川崎で育ちました」と言われた時には、会場からざわめきが!地元ですもんね♪
「うたのカレンダー」、この日は一味違って、"愛唱歌"というよりは"声楽家"として、ゆっくりゆるやかに"聴かせるところは聴かせる"
といった印象でした。
「浜辺の歌」は、ソプラノの方が歌うようにアレンジされたバージョン。木がふんだんに使われたホールで、綺麗に響いていました。
「平和への祈り」のコンサート、慰霊の気持ちを忘れることなく、各地で起きている争いが少しでも早くなくなって欲しいと改めて思いました。